>Requiem

その45・・・9回目の命日・・・・

阪神・淡路大震災発生から9年となった被災地の朝は
小雪がちらついていました。
各地で追悼集会が開かれ鎮魂の祈りをささげています。
あの日肉親を失った人にとっては、けして記念日などではない一日です。


昨夜、NHKであった特集で子供達が通う小学校の
復興担当の先生がお話されていました。

平成15年度、心のケアが必要な子供達は1908名
ピーク時の4000名を超える時期よりは減ったように見えますが
それでも1908名いるということ。
そして内容はより深刻であること。
また、去年初めて震災によるパニックや失語というものが
出たという子供もいるとのことでした。

さらに、子供の後ろには必ず保護者がいるわけです。
保護者の心の余裕のなさが、子供にも影響していて
親子とも心のケアが必要だと感じると・・

身近にも、めぐりめぐって震災の影響なんだろうなあという
子供が幾人か浮かびます。

世の中には、もちろん色んな理由で親を失った子供はいるのですが
震災によって親を奪われた子供は、震災の恐怖も、親を失った
悲しみも、すべてないまぜになって、一度に襲いかかっています。

さらに震災後、職を失ったり、家を失ったり
家庭の経済状態の不安も、子供に襲いかかります。


私は、私に出来ることをこれからも少しずつやっていけたらと思います




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