>Requiem

その3・・・・震災の朝1・・・

どうも文章が硬い・・・というか、当たり前なんだけど重くて
ちょっと読むのが辛いと言う声を耳にしますので(^^;
今回から少し柔らかくしますね。
直接遭った被害が軽かったからこそなんで、
あくまで私個人の体験談として読んでください。

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その時間、まだ家族4人ぐっすりと寝ていた。
四畳半の和室に布団二組とベビー布団を敷き詰めて
川の字ならぬ||||の字で、窓側からお父さん、ましん、私、りくの順番で
その日も寝ていた。
最初の揺れで目覚める前に、地鳴りと稲妻のような閃光があったらしい(^^;
地震なんてめったにない地方だから、はじめにゆらっと揺れたのがわかったときは
「あ、地震だ(はぁと)」。。。。くらいの勢いだった(^^;
だけど悠長に、揺れを喜んでいたのは、ほんの一瞬だった。
どかんっ・・と突き上げるような揺れ、めちゃくちゃに振り回されてるような。
例えば、団地ごと怪獣がつかんで振り回してるような揺れがきた。
とっさに、右側に寝ていたましんをかばった(^^;
いや、ほんとはましんは、ダンナにまかせて、りくをかばうべきだったんだが(^^;
ましんに覆い被さりながら、「お父さん!りくっ!」と叫んだものの
とても、移動できる揺れではなかった。
真っ暗闇の中、がしゃんがしゃんと言う音を聞いていた。

真冬の6時はまだ真っ暗だ。
揺れがおさまると、ダンナは手探りで起き出してライターの火だったかを頼りに
家の中を様子を見ていた。
実は我が家は、申し訳ないくらいの被害のなさだったので、真っ暗の中を
裸足であるいてけがもしなかったのだけど(^^;
おそらく、建物に対する家具の置き方一つで明暗は分かれていたはずだ。
隣の家では、タンスが倒れていたりしているのに、うちでは、テレビ台の上に
乱雑に置いていたビデオテープの類がばらばらと落ちたくらいだった。
寝ていた部屋には、整理ダンスの上にカラーボックスをただ積み上げて
本だのなんだのをぎっしり詰め込んでいて、日頃からヤバイな・・・と思っていたのに
それは何一つ崩れてこなかった。
もしふっとんで来ていたら・・・と思うとゾッとする(^^;

暗闇の中、電話が鳴った。
実家の母からだった。実家といっても市内に住んでいたので、
もろに被災地である(^^;
ラジオをつけることすら、思いつかなかった私達に、どうも大変な地震だったらしい。。と
安否を気遣っての電話だった。
とりあえず、お互いの安否がわかって、ほっとする。
しかし、よくもまあ、電話がつながったものだ(^^;

少し明るくなってきたので外を見る。
下の道路に地割れがあった。
よもや、神戸で・・・いや、神戸まで行かずとも、ほんの隣町では
惨事になっているとは、思いも寄らなかった。
7時過ぎ。
ダンナは会社が心配だからと、出社するという。
おいおい、妻と幼児を残して行くんかい〜っ・・・という叫びもむなしく
出勤する。さすが会社人間(^^;
しかも、車で(笑)近かったとはいえ、よく車で会社までたどり着いたもんだ(^^;
今頃驚く。

さて。残された妻と幼児は・・・・(;;)
それは、また来月に

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