>Requiem

その92・・・『目指すもの』・・・・


暖冬傾向にあった今年の冬
まるでこの日に合わせたように寒波がやってきて
今朝の気温はあの日を思い出させるような冷え込みでした

刻々と白んでいく空を見ながら、あの日のこの時間は
何をしていただろうなと思いながら過ごしていました

まだ未曾有の災害だと気付いていなかった、朝
ドキドキしながらも洗濯をしてしまったり
お正月の残りのお餅を食べさせて、洗い物をしようと思ったら
水が出なかったこと、テレビに映る信じられない光景
しょっちゅう起こる余震に怯えていたこと


丸13年を迎えようという ここ数日の新聞記事では
あの頃子どもだった人達のその後を追うものが目立ちました

避難所で遊んでくれた優しい自衛隊のお兄さんが
崩れた家から自分を助け出してくれた人だと知り
今は自衛隊員になった青年

当時の少年や少女は、消防隊員になったり
救急救命医師を目指したり、防災について学んだり

直接災害に関係のある仕事でなくても
音楽で元気づけようだとか、写真を撮ったりだとか
あの出来事が直接的、間接的に大きな影響を
与えてるのだなと、改めて思いました。

災害は、起こらないのが一番いいけども。
体験は悲惨なものばかりだったけども。

人の役に立ちたいと強く思える目標を持てたことは
子どもたちにとって、唯一良かったことでしょうか






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