>Requiem

その76・・・生活復興調査・・・・

先日兵庫県が阪神・淡路大震災から10年目の2005年1月時点で実施した
「生活復興調査」の結果を公表したそうです。
県内の震度7地域と都市ガス供給が止まった地域の計3300人に
調査票を郵送し、1288人から回答を得たそうです。

それによると、75・5%の人が被災者意識は「なくなった」と
回答しているそうです。確かに震災10年をすぎ『復興』という言葉も
あまり聞かれなくなりました。
以前はお母さん友達が数人集まれば、震災の時はどうしていたかと
話題になったものですが、そういうこともなくなりましたもんね

ただ、一方で震災の地域経済への影響を「脱した」と答えたのは
半数にとどまったそうです。2割近くの人は、家計にも影響が残ると
回答しているそうです。

『震災体験を「過去から消したい」とする人が3割に上り、
 阪神・淡路大震災が残した傷跡の大きさもあらわになっている』と
報じられていますが、あの震災で家族や友人や、はたまた家を失った人にとっては
過去から消したいと思うのも無理はないことでしょう
例え10年経ったからといって、心の傷が簡単に癒えるとは思えません

反対に「得難い経験だった」と答えた人は8割に達したというデータもあります
震災があって良かったとは決して言えないけども
震災に遭ったことによって、人の優しさに気がついたり
生きていく知恵を学んだり、何事もなく生きていたら気がつかなかった事を
経験出来たと、悲惨な災害からも肯定的なものを見いだそうとする
人の力強さというものも感じられますね



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