>Requiem

その63・・・「オブジェからモニュメントへ」・・・・

先日リクの通うN中学に画家元永定正さんのオブジェが寄贈されました。
「もーやんこしかけ」と名付けられた8点のオブジェは芝生の中庭に
設置され、アクセントとなっています。

ことの発端は震災で大きな被害を受けた同じ市内のU中学の話になります。
震災当時ほとんどの校舎は使えなくなり、体育館も被災者でいっぱい。
卒業式も各教室で行わなければならなかったそうです。
そこで、U中学の校長先生が校舎を建て直す際、子供たちに夢を
与えたいと、一面識もない元永さんに壁画の制作をお願いしたのです。
快く引き受けてくださった元永さんの壁画は
横8メートル、縦2.6メートルの「自然の中で」
U中学に寄贈されました。

そして時を経て当時のU中学の教頭先生が、今リクの通うN中学で
校長先生となっていて、またもや元永さんに作品を依頼したらしいんですね。
N中学は震災がなければ出来ていなかった中学で
災害復興住宅地にあるため、生徒のほとんどが被災者です。

きっと元永さんは、被災した子供たちを勇気づけるために・・と言うよりも
(もう震災後10年ですから)
純粋に生徒たちの成長を願って作品寄贈してくださったと思いますが
在校生だけでなく、これから中学生になる震災を全く知らない世代の
子供たちにも、この作品を通して、震災のあったことを
知って欲しいなあと思いました。
そうすれば、中庭にあるオブジェというだけでなく
モニュメントとしても見ることが出来るのではないでしょうか



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