>Requiem
その52・・・風化してはいけないもの・・・・
今年の終戦記念日は、さほど意識せずに過ごしてしまったような気がします。
その前の原爆記念日で戦争を想いすぎるからでしょうか。
この夏は戦争を体験した祖母の初盆でした。
夫を戦争で亡くし、女手一つで子どもを育て上げたおばあさんが
晩年病院のベッドの上で「戦争は絶対にアカン」と
絞り出すような声で言った言葉が、忘れられません
終戦の日、戦争の語り部のおばあさんが、いつまで語るのですか?と聞かれ
元気で語れるうちは。聞いてくれる人がいるうちは。と
お話されていました。
戦争を語り継ぐことと震災を語り継ぐ事は全く違います
方や人災、方や天災
震災はいつか風化すればいいと思います
いつか、新しく建った建物も古びて
人の記憶も薄れて、何年も何十年も経って
悲しみも風化すればいいのに、と思います
戦争は風化することなく、繰り返すことなく
誰かが、語り継ぐ体験者がいなくなっても
それでもなお、語り継いで行ってほしいと思います
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