>Requiem 震災から16年 1月17日、午前5時46分に私たち家族はみんな川の字になって寝ていて 揺れる前にあったという、地鳴りや閃光には気がついていなくて 揺れを感じてから、目覚めて色んな物が落ちる音や、倒れる音の中 恐怖の数十秒間を過ごしたわけですが 例えば今年は、ダンナとリクはまだ寝ているけど マシンはすでに家を出ていて、私は家でテレビを見ながら黙祷していました。 ということはこれが16年前であったら すでに家を出ていたマシンの安否に気も狂わんばかりになっていたでしょう。 あるいは、ダンナやリクがケガをしたり命を落としていたかもしれない。 今在ることは、ほんの少しの歯車のかみ合わせに過ぎないんですね 私が今年初めて知った言葉に『震災障害者』というものがあります。 震災で亡くなった方の人数はよく目にしますが 震災で障害を負って、後遺症で悩み続けてる方が 沢山いらっしゃるということを忘れがちでした。 命はとりとめたものの、高次脳機能障害になられた方や 切断による障害、また震災が原因と思われる精神的な障害などなど 相談する窓口があることすら知らなかった人も多いそうです。 たぶん、私も身内がそうなっていたらわからなかったと思いますが だいたい引っ越しをするときに、補助が出ることすら知らなかったし(^^ゞ たまたま友だちが教えてくれたんですけどね。 今みたいに、ネットで色んな情報を収集出来る時代じゃなかったしね。 そして今年度になってようやく兵庫県や神戸市が 実態把握調査に乗り出したそうです。 16年ですよ?! 今頃調査されても・・と、戸惑う方の声を新聞で読みました。 ライフラインが元通りになれば、普段の生活に戻っていった私たちと違って その後もずっと不自由な思いをしている人が沢山いらっしゃることを 知らされなければ、思いも及ばなかった自分が恥ずかしく思いました。 だから、調査が今頃になってしまった行政のことは言えないんですが・・ 神戸でも、人口の3割が震災を経験していない人になったと言います。 経験していても、幼くて忘れてしまった人も多いでしょう (我が家も例外ではありません) ましてや遠くに住んでいればなおさらのこと 中学生や高校生は戦争の話をするように、震災の話をするのではないでしょうか 去年翔くんが主演したようなドラマ、再放送でもいいから この日にオンエアして欲しいなと思います。 大人が見るには辛かったけど、子ども達は、ほんとにこんなんやったん? って言いながら興味深く見てましたから。 |