えー、昔の歴史でたどるとね、よく葉巻型の車という風に言われましたけど、ウィングとかそういったものが全く付いていないすごくシンプルなレースカー、その時代っていうのはある意味空気は敵だったんです。空気抵抗というのがありますよね、空気抵抗はすごく邪魔なものだったんですね、空気抵抗があることによって車のスピードが遅くなる。だけど頭のいい人が思いついたんですね、その敵だった空気を味方につけりゃ車速く走れんじゃねえかと。コーナリングスピードを上げることが出来るんじゃないかと考えたんですね。で、このダウンフォース、空気を使って走ることによって、その・・下に向ける力を発生させるんです。そうすると・・じゃあ単純に消しゴム、消しゴムこう机に置いて下に押しつける力を加えないで、横にすらすと全然、すっすーって動くじゃないですか、だけど、ぐって上から押さえつけて動かそうとするとちょっと動きにくいじゃないですか。そういうことですよ。下に押しつける力を加えさせてやると、タイヤのグリップが増えてコーナリングスピードが上がるんじゃないかと、頭のいい人が考えたんですね。それがダウンフォースです。もう今のF1っていうのは、もう・・空気力学これがかなり鍵を握っているんですね。ええ、それがダウンフォースなんですけど、これはわかりやすかったんじゃない?で、F1はね、フォーミュラってカテゴリですけども、タイヤがむき出しになってますよね。で、空気抵抗がすごく少ないんじゃないかと、レースカーだから、という風にお思いになるかもしれませんけども、フォーミュラーカーっていうのは、F1はすごく空気抵抗でかいんですね。一般乗用車よりも空気抵抗多いんですよ。実はそうなんです。それによってダウンフォースを生んで、コーナリングスピード上げてるわけですし。で、タイヤっていうのは、タイヤがむき出しになってる構造っていうのは、実はあそこでタイヤに当たる空気っていうのはすごく乱気流を生むので、そこでもすごくタイヤによって空気抵抗生まれちゃうんですね。

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